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ナチ映画2本

 日本が太平洋戦争に降伏した歴史が語り継がれる暑い8月。5月、すでに終戦したそのドイツ。そのナチに関わる映画は数多い。

 ホロコーストやナチの犯罪、ノンフィクション、フィクション、多くの作品を観てきたけど、まだ未観だった2本を鑑賞。「手紙は憶えている」と「コリーニ事件」、どちらも秀作でした。
https://www.youtube.com/watch?v=mmOPEBLgGeg

 共にフィクションの小説を映画化してるけど、リアリティに溢れている。

 「手紙は憶えている」は、ホロコーストで家族を殺された復讐劇だけど、主人公は「まだらボケ」の90歳老人。ハラハラドキドキの展開。
ナチ映画2本_a0330799_07315231.jpg

 カナダを舞台に容疑者を探すロードムービーでもあり、北米の景色が美しい。

 そして、衝撃のラスト。様々なドンデン返しを観てきたけど、これには刮目してしまった。フィクションだからなし得た結末だけど、充分に現実的だった。

 もう1本は「コローニ事件」。若い弁護士が初めて担当した事件の法廷劇。その事件にナチスの戦争犯罪が深く関与していることを、仲間と一緒に探り出す。
ナチ映画2本_a0330799_07314790.jpg
 こちらもフィクションだけど、歴史の中で粉飾されそうな事実を繋ぎ合わせて勝利を勝ち取るが、またまた衝撃の結末があまりにも空しい。

 先の大戦が、人々の心にどれほど深い感情的ドグマを与えたかを見せつける、鋭利な刃物で頬を撫でたような映画2本でした。

 過ちは現在進行形で繰り返されているし、巧みに思想改造しようとする指導者は痕を絶たない。

 そんな危険な空気を少し感じたこの前の都知事選でありました。


by kzkwglider | 2024-08-04 07:35 | おウチ映画 | Comments(0)

#青空と雲のゆくえ ピュアグライダー・パイロットです。セールプレーンからの空撮写真や飛行記録などをアップしてます。2015年5月に患った大腸穿孔(S状結腸憩室穿孔)によるストマの体験なども。


by kazu
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