8耐の潮流変化とHRC40秒ペナルティの訳
2024年 07月 24日
第45回鈴鹿8時間耐久オートバイレース。もうすぐ半世紀、世界に名立たるレースに成長、二輪文化として確立したことを嬉しく思う。2回3回4回くらいを見に行ってるから、尚更。
数ある名勝負の中で、今年の大会は歴史に残るのではないかと感じてる。その要因をあげると、
・Ducati team KAGAYAMA パニガーレが予選2番手。 ・BMW Motorrad が、8耐史上初のホールショット。予選も5位で速かった。 ・前半、HRC、YAMAHA、Ducati、YOSHIMURAの白熱したバトル。 ・7時間経過しても、1位2位、3位4位が同一ラップの大接戦。 ・DucatiとYOSHIMURAの大逆転劇。 ・最後の最後でHRCに40秒のペナルティ。
などなど、他にもDucatiパニガーレが最後のPIT INで水野涼とフレッシュタイヤに交換しないで、結果的に表彰台を逃した。
HRCの40秒ペナルティは、ピット作業でコンマ何秒かリアスタンドを外すのが早かったから。オフィシャルのチェックは厳しい。動画を見るとよくわかります。
それにしても「黒船」Ducatiパニガーレは速かった。見るからにコンパクトでスリム。moto2のような軽快な切り返し。今年初めての耐久でこれだけ走るとは想像できなかった。耐久仕様は未完成。これも動画にあるけど、リアスイングアームが片持ちだと、タイヤ交換が速そうだけど、実は左側のジャッキがライダーと干渉してしまう欠点がある。
ゆえに、コンベンショナルな両持ちスイングアームの方が、耐久ではメリットが大きい。来年はワークス体制でmoto GPライダーが参戦すれば、HRCやYAMAHA、日本車が守ってきた優勝は危うくなる。
BMWも速かった。こちらも来年は脅威になりそう。
moto GPでは、日本車はコテンパン。耐久でもその日が近いと感じた今年の8耐でした。バイクレースはやっぱりヨーロッパ!の覇権に戻るのか、潮目だと思います。日本経済の衰退も大いなる原因。来年が楽しみだけど、少し恐ろしい。
今年もエアコンの効いた部屋で観戦。断酒して5年目なので、缶ビールはなし。J Sports(無料お試し)も加えてBS12と二台体制。ネットは1分近く画像音声が遅れて、タイムスリップみたいで面白い。
by kzkwglider
| 2024-07-24 07:10
| Road & Sky & Swim
|
Comments(0)