そして献体登録
2023年 03月 29日
5人の遺骨を乗せたドライブは無事に終了しました。お線香の香りが車内に立ち込めます。曾爺さんのことは知りませんが、お祖父ちゃんのことを鮮明に思い出しました。おじいちゃん子で、可愛がってもらいましたが、亡くなる時に『死に水』を唇に浸しました。
12歳、中学1年生、最期の呼吸が止まり、人間の死を初めて目の当たりにした瞬間でした。『鉈次郎』と書いて「ナタジロウ」と読みます。木枯らし紋次郎みたいで、イカした名前です。
「なたじろうお祖父ちゃん」との想い出が溢れてきました。これが魂ってものかも知れません。
自宅で元気な93歳の母を乗せて、新しい霊園へ遺骨を預けに行きます。祭壇に5人の遺骨を乗せて、線香で祈りました。粉骨納骨日は未定ですが、立ち合いません。終わったらお墓参りに行きます。
石屋さんへの支払いだけ残して、完全に終了。墓仕舞い、新たな合祀、もう子供たちに迷惑は掛けません。未来の為、お墓や遺骨、宗教から永遠に脱皮離脱です。
次の段階は、自分自身のいわゆる終活です。これも今から熟慮です。献体することは決めていましたが、臓器提供も大切な役割です。しかし、両方を登録することは不可能でした。臓器を取り出すと、体内の血管が切断されるので、腐敗処理ができなくなることなどが理由です。
臓器提供は、免疫上すべて使えるとは限りませんし、年齢制限もあるので献体にしました。献体なら、元気な内に登録すれば、認知症になっても引き取って解剖実習に使ってもらえます。
時代は変わりましたから、献体が過剰になり、一部大学では受け入れを中断しているのは知っていました。
それでも、問い合わせた地方の医科大学では、積極的に登録を募集しており、電話で詳しくお話をして、献体登録に着手しました。
血縁親族全員の同意が絶対条件です。墓仕舞いを含めて反対する親族はいないので、手続きはスムーズに進みます。まずは私が登録して、母も続きます。解剖実習が終わったら荼毘に臥され、遺骨は2年後くらいに戻ってるので、同じ墓に粉骨合祀してもらいます。
死後のことで家族に迷惑を掛けることは最小限になるでしょう。ゆえに、現在の生きてる意味合いにも変化を感じます。献体するからこそ、健康に充実した日々を送り、医学生にメスを入れてもらい、彼らの勉強の一助になれればと考えています。
献体することを『成願(じょうがん)』と言うそうです。文科大臣から感謝状が遺族に送られるそうですが、そんなことは取るに足らないことです。死は無ですから、何も求めません。自らの亡骸は、生きている人々にすべてお任せするだけのことです。
特別、厚情の精神で献体するわけではありません。燃やしちゃ勿体ないし、死んだから痛くも痒くもありませんからね。
by kzkwglider
| 2023-03-29 02:51
| 未来の構築
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