草刈りの美学
2019年 06月 25日
TGCは3つの滑走路を運用しています。すべて河川敷にあり長さは1,000m!以上ある広大なものです。この時期、3日も放置すれば、草がボウボウに生えてきます。そこで、我が会長さんは、午前4時!目覚めと共に草刈りを開始します。
ゴルフ場用の7連!油圧カッター、強烈な能力です。元は徳島カントリークラブ!
ただし、中古の中古を酷使するので、壊れますが、そこは一等航空整備士の会長ですから、サッサとトラブルシューティング、直しちゃいます。カッター部の刃砥も特殊な技術が必要です。
1つの滑走路の草刈りが終わってから朝食。そして曳航したり、用事を片づけて、別の滑走路を草刈り。この時期はほぼ1日中草刈りしてます。
日当がもらえるわけでもなく、すべて自腹での草刈りです。その場所でゴルフをしようが、サッカーをしようが、ラジコンを飛ばそうが、犬の散歩をしようが、細かいことは何も言いません。もちろん、お金なんて要求しません。
私はゴルフには全く興味ありませんが、下手なゴルフ場よりキレイかもしれません。
ここまでする意味は、会長には『草刈りの美学と哲学』があるからです。
・滑走路としていつでも飛べるように整備しておくこと。
・クロスカントリー飛行して、戻ってこられない時に安全に着陸できるようにしておくこと。他のグライダークラブの機体を含めて!
そしてこれは凄く重要なことですが、草が生えてサーフェイスが凸凹だと、安全な離着陸ができないからです。
TGCはフルデイオペレーションですから、平日に独りでもテイクオフします。グライダーのメインギアは単輪ですから、通常は翼端を持ってもらってテイクオフしますが、独りだと引き摺ったまま走り出します。
草が絡まったり、凸凹だと、真っ直ぐに滑走しないので危険なんです。しっかり草刈りして整備されていれば、翼端はスムーズに滑ってすぐにエルロンによって浮き上がり、安全にテイクオフできます。
着陸も同じく接地後の滑走中に、伸びた草や凸凹に翼端が引っ掛かると、『グランド・ループ』して危険です。
その為の草刈り整備が最重要な目的なので、日々草刈りに励んでくれているのです。
グライダーの滑走路として、草ボウボウの状態なんて会長は絶対に許せないのです。
まあ、アスペ的な一面もありますが、日々の草刈りのお陰でいつでも快適にテイクオフしてソアリングできる!素晴らしいとか言いようのない環境です。ここまで徹底して管理するする人はいませんし、すべて自分で開発した滑走路ですから、愛着も強いのです。
今朝も今頃ブンブン草刈りをしていることでしょう。
日本滑空界の『至宝』です。
(画像はお借りしました。)
by kzkwglider
| 2019-06-25 04:44
| セールプレーン雑記
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