そして、そこに雲ができる
2019年 06月 14日
10時15分出発。朝から積雲は活発です。まだ時間が早い、安全パイで筑波山北東斜面2,500ft離脱。順調に上がりますが、逆転層が強烈、4,000ftで、鍋蓋です。
視程も悪い、ここまでくると、惚れ惚れする逆転層です。
風は南東が本流。ゆえに雲は東だけ、西や南は真っ青。
平日なのに賑わっているハングテイクオフを通過して、東の雲を目指します。
東のハングエリヤ『板敷』です。何度か飛んだことあります。こちらも平日なのに沢山のハングがセットアップしているのが見えます。仕事は?って人のこと言えませんが。
いい雲で上がりますが、やっぱり逆転層強いです。さらに強烈。
ここまでになると、見とれちゃいます。相変わらず雲は東だけ、平野はありません。仕方ないので笠間方面へ4,000ftで突っ込んでいきます。こっちは緊急ランディングできないから、無理できません。本流の風は弱いけど南東だし。
高峰の採石場、雲もリフトもあるので不安はありません。笠間の手前の雲でターン。
北にしっかりした雲道が見えますが、とても届きません。結局筑波山へお帰りに。この通り、雲は東だけ。
相変わらず4,000ftトップでスジリモジリと南へ移動。つくば市方面のトリガーをさがします。大規模ソラーパネルや高エネルギー加速気。日射は最高に強いので、サーマルはあるのですが、まだ11時。ガマンだな。
ハズレが少ない南の工場でガッチリとサーマルヒット!平日なので操業していて煙突から煙が出ています。しっかりとトリガーになっています。高度も4,000ftを超えてきました。
上がっている時は次の目標をしっかり観察です。平野にも雲が出来てきました。でも消えるサイクルも短い。まだ温まり切ってないのでしょう。でも雲が出来るのだから、行ってみる価値はあります。工場サーマルで上げきって、下館へ発射。
大きな街ですからね、熱源はあるはず。目論見当たって強いサーマルにヒットです。やがて頭上には雲が形成されます。やったね!って快哉を叫びたい気分です。雲底も上がってきて4,700ft。楽しくなってきました。
砂沼へ移動。高度は低いけど、リフトも雲もありますが、消えるサイクルが短い、難しい判断と操縦が求められます。
2,000ftを切りそうなピンチもありましたが、全神経集中して上げ直します。
ようやく鬼怒川到着。高度はギリギリ。出来立ての雲を狙ってジリジリ移動。判断が難しい。難解なパズルのようなソアリングです。
国道4号バイパスを超えて、ハート池も見えてきました。高度はやっと5,000ftに。
間々田から小山市街。ひし形の牧草地は、『間々田ダイアモンド』と呼ばれる緊急着陸地です。降りたくないです、もちろん。
やっと栃木市到着。相変わらずの逆転層。5,000ftをヨロヨロ。真壁からの『すり鉢』捨てて、『小山滑空場』に切り替えます。
1,500m以上、上がらないんですよね。仕方ないです、自然の摂理です。
『パフ』もそこそこあって、沈下も酷くないので、えいや~!と太平山へ突っ込みます。小山滑空場への帰投高度は問題ないです。
やっとたどり着いた大平山は、盆地状の形成になっているので、熱が収縮しやすいようでパフが見えます。到着したら、ガッチリ上昇!やった!充実感を感じます。
センタリングしているうちに、みるみる雲が発達していきます。それでも5,300ftがやっとこです。
男体山方面は、雲なし、リフトなし。さっさとUターンです。
さあ、ここからの帰投が難しい。小山滑空場へなら『すり鉢』圏内ですが、真壁に戻るには難しライン取りが求められます。
栃木JCTから東を観察。小山市街地方面の雲が期待できそう。途中の野焼きもトリガーになるかも。
大当たり!思川の野焼きでガンガン上昇。3,000ftから一気に4,500ft。これなら真壁へ帰れます。お助けに感謝です。
堂々とした風格の小山市街地。東北新幹線がガッチリと〆ますね。
by kzkwglider
| 2019-06-14 05:32
| ソアリング日記
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