エアー・ブレーキによる慣性力
2019年 01月 31日
グライダーの操縦は奥深く、まだまだ理論と実践において気が付かなったことがありました。しっかり記憶しておきたいです。
先日の重鎮教官と複座機でのソアリングでした。テイクオフも空中での操縦も問題なく、お褒めを頂けました。しかし、前出したように、着陸時は大荒れ、風の本流は300度のサイドフォロー10m/s以上バリアブル、酷いタービュランスでした。
アプローチは、当然エアスピードを120km/hに増速して高めのパスで進入ですが、それでもモノ凄い揺れです。そんな時教官が教えてくれたのは、ダイブ(エアーブレーキ)を高い高度からしっかり大きく操作する!ことです。
これによって、下降する慣性重量が増すので、タービュランスを突っ切るエネルギーが増幅されます。
つまり、下方向へ機体を押し付けるモーメントを増大させることができます。もちろん、それには余裕の高度と増速が必須です。
これは、激しく荒れた時のダウンウィンドにおける乱流脱出の有効なテクニックです。無意識にそんような操縦はしていましたが、なるほど理論的に理解できました。
この吹雪舞う荒れようでしたからね。
by kzkwglider
| 2019-01-31 02:05
| セールプレーン雑記
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