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上昇するだけがグライダーじゃない。

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 朝から雲一つない紺碧の快晴。風もほとんどありません。

 グライダーには最高の気象条件のように思われますが、「渋そう」です。上昇気流が弱い状態のことを、グライダーマンは、「渋いね~」と表現します。

 昨日は、まさにそんな日でした。

 さらに、雲ができないと上昇気流がある場所を見つけるのに苦労します。それに、雲がないってことは、高気圧にどっぷり覆われているので、下降気流も強いことが予想されて、テイクオフのタイミングも難しいです。

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 ハーネス(緊急用パラシュート)を装着して、風待ちです。
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 テイクオフしてみたら、案の定、サーマルは小さくて弱い。コアと呼ばれる中心部分の上昇率が強い場所も小さいです。

 その場所に留まって旋回を続けるのは、かなりの技量が要求されます。でも、練習するには良いチャンスです。
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 普段は、得意な右旋回が多いのですが、あえて左旋回の練習です。一回センタリングしても1m上がるかどうかの本当に渋い条件ですが、滞空はできます。
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 上昇気流は山の尾根の風が当たって、日射がある場所に発生する可能性が高いので、ひたすら山を「磨き」ます。

 つまり、同じ場所でセンタリングです。じっとガマン、でも真剣です。集中していないと、小さなサーマルから外れてすぐに着陸しちゃいますから。
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 1時間半粘りましたね。まあ、上出来かな。最後、着陸準備寸前の対地高度が250mに落ちてからも粘りました。こんな経験も大切なことです。

 このような日は、雲がないので景色が良く、上昇気流もなく穏やかな空気ですから、動力飛行機には最高の気象条件なのが、グライダーとはまったく相反しますね。

 同じ航空機でも、求める空気の流れが違うのです。そんな世界、なかなか理解してもらえません。

 動力機のパイロットからは、グライダーマンは、超変わり者!って言われるのも、もっともです。

 渋かったけど、しっかり練習できて、充実したフライトでした。これもグライダーの味わいです。


by kzkwglider | 2016-02-27 02:22 | ソアリング日記 | Comments(0)

#青空と雲のゆくえ ピュアグライダー・パイロットです。セールプレーンからの空撮写真や飛行記録などをアップしてます。2015年5月に患った大腸穿孔(S状結腸憩室穿孔)によるストマの体験なども。


by kazu
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