努力は認めるが…
2018年 02月 12日
「どこに着陸してまんねん~!」ってか、今シーズン初のアウトランディングでした。でも、実害は皆無、ドジはまったくないので、マージンたっぷりの安全なチャレンジだったです。
で、「往き」。
11時半テイクオフです。直前までアメダスで風速風向をチェック、利根川沿いは6m/s北西風が吹き抜けていたので、コンバージェンス発生の可能性大で、筑波山に張り付いてチャンスを待ちます。
トンビが5匹、一緒にガグルして、まあまあな上昇です。
日差しは弱いのですが、雲はモクモク発達してます。高度は3500ftレベルなんですが、なかなかお目に掛かれない光景です。
西風が、筑波山系にぶつかってモーニンググローリーのような波を形成してます。ギリギリまで近寄ると、穏やかに上昇。
雲上まで上げてくれるほどパワフルではなかったのですが、何往復か絶景を楽しめました。
間もなく雲は消えてしまって、渋いソアリングが始まりました。テクニシャンが乗った18mスパンのコンペ機もガグルに入ってきました。
スパン18m、憎たらしいほど美しいですね。上昇してきます。
今日の自分としてのウェザーは、前日の雨によりサーマルは渋く、その代わり、冬型の配置で北西風が強くなり、コンバージェンスが期待できると考えてました。実際に、テイクオフする寸前までアメダスを見て、利根川沿いは、北西7m/sが吹いていることを確認。
コンバージェンスラインが形成されるのは、時間の問題だと予想して、発生するまでひたすら粘る。ゆえに11時半、いつも通り先走りでテイクオフしました。
2時間粘っても、西方向には雲はできないので、北上。3000から4000ftでひたすら粘りますが、なんちゃってコンバージェンスラインはあったり、黒い積雲があったりで、上がりそうなんなんだけど、上がらない。
我慢できず、西に移動。日射もあり雲もそこそこ発達します。神頼みではないですが、上がる!と根拠は軽薄だけど、賭けてみることにしました。でも、高度は4000ft程度。上がらなかったtsukuba glider port には帰れません。
そうなると、oyama glider port にアウトランディンすることが余儀なくされますが、こちらも会長さんが日々整備してくれている滑走路なので、安心。ただし、無法地帯なので、ゴルファーはもちろん。モトクロッサーが走り回ったり、犬が何匹も野放しされたり、一番怖いのは何も気にしないで、いきなりクルマが入って来たりで、気が抜けません。
結城市街地で2000ft、諦めました。oyamaに着陸です。幸いにこの日は小山で飛んでるグライダーがいたので、風の情報を頂き、安全に着陸できました。さっそく会長さんに電話して、お迎えを頼みます。
テイクオフ時点までの移動を手伝ってもらって、ラクチンでした。御礼申し上げます。
お迎えの曳航機がくるまで、小一時間、通りすがりのロードレーサーに乗った元気なおじいさんと話して時間を潰します。この日は、ビジターが多く、会長さんも曳航で大忙し。
無線からは、先日ぶっ千切られた18mコンペ機から無線が入ります。「宇都宮で7000ft~」。あーそですか。
もしも、自分が逆の立場ならば、きっと同じような無線を入れているでしょうけどね。またまた完敗。
出発当初、一緒にガグル、上から眺める18mの翼形が美しい。ひがみですけどね。My Glider だってカッコいいのです。
アレキサンダーシュライハー (←リンクします。)ドイツの最新鋭グライダーメーカーです。機種はASG29 これもトップレベルの機体です。
ただし!補助エンジン(ターボ)を搭載していないピュア・グライダーなんです。いと激しコダワリです。このクラスのグライダーはターボを付けることがほぼ必然なんですが、あえてピュアにこだわった。このポリシーには、ドイツ人も呆れたそうです。
で、補助エンジンがあれば、上昇する場所までエンジンを回して楽に到達できるし、帰れなくなりそうでもエンジンと言う保険があるので、攻められます。
ゆえに、ターボ付きは、純粋なグライダーとは呼べないと思っています。ターボのグライダーがビックフライトをしても、悔しさは感じませんが、いくら設計が新しく、パイロットもテクニシャンだったとしても、ピュア・グライダーにブッ千切られると著しく悔しいですね。まあ、センスもないし、精進しかないです。
で、やっと会長さんがoyamaに迎えに来てくれました。今までならば、なんかしらのドジをする状況ですが、計器類や出発前点検、テイクオフも完璧でした。少しは自分の飛びに余裕ができましたね。
帰り道。
もうさっさと着陸して、ビールを飲みに帰ろうと思ったのですが、これがどうして上昇します。日射はないのですが、平野が全体的に収束帯になって、どこでも上がります。となると、「貧乏性」が止まりません。時間は午後4時近くになりましたが、今日のフライトプラングローズは午後5時なので、余裕があります。
復路もそれなりに楽しめました。夕方の風景も美しかった。
これから本番のクロスカントリーシーズンですから、アウトランディングの経験も無駄にならないでしょう。まあ、oyamaなら散々飛んでいるのでプレッシャーはないのですが、西に攻めるには、必須な滑空場です。てなことで、まあ成果はあるソアリングだったと、慰めながらも、美味しいビールと焼酎でした。
今日のウェザーは今のところ、最高なんですが、どうなるかな。
長くなりますが、ついに出会ったのです!これで完璧に悩み解消。これが欲しかった。
by kzkwglider
| 2018-02-12 05:24
| ソアリング日記
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