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ハンググライダーの初飛び その1

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 画像は、20年近く前です。朝霧高原にあるハンググライダーのフライトエリアです。パラ・グライダーも飛んでます。

 ぶら下がっているのは、もちろん私です。左肘の下あたりからテイクオフして、上昇気流に乗って高度を稼いでいます。2月だったかな、雪景色がキレイだけど、滅茶苦茶寒いです~。

 空飛ぶパイロットは、ジャンボジェットでもパラでも同じですが、経験値をエアータイム、滞空時間で計算します。エアラインの国際線ベテランパイロットなんかは、何万時間~!とかになります。

 週末しか飛べない、しかもグライダーとなると、1000時間を超えるは、容易ではありません。私は、ハングで750時間、パラが100時間、セールプレーンに至っては、まだまだ200時間、ってところで、合計でやっと1000時間をチョッと超えたかな?です。

 そんなわけで、一番エアタイムが長いのがハング・グライダーですが、その魅力の一つにこの飛行姿勢にありますね。うつぶせ、スーパーマン状態、肩甲骨から翼が生えたような気分です。

 翼と一体化して、体重移動でコントロールします。エアスピードは通常50km/hくらいで飛び、最高速度は100km/hくらい。風を切って爽快ですね。

 ハングのライセンスは国家資格ではありませんが、当然ながらスクールに入校して平地から練習します。いきなり高い山から飛び出す、なんて自殺行為はしません。

 最近は、二人乗りのハンググライダーを使って、インストラクターとタンデムで高い山から飛行して、練習するシステムも多いようです。

 私が始めた頃は、なだらかなスロープをひたすら走って走って走って、やっと浮き上がったら、地面にクラッシュ!の連続でした。そうなんです、グライダーですから、空気のスピードがないと、飛ばないのです。

 打ち身打撲が絶えませんでしたが、それでも徐々に滑空時間が長くなり、10秒程度の直線飛行ができるようになるとA証、30秒程度のS字飛行ができてB証、なるライセンスがもらえます。

 そして、ついに高々度飛行!と呼ばれる山飛び!の許可が出るのです。つまり、高度差300m!の山から飛び出すことになります。

 東京タワーのテッペンから飛び出すんですからね、そりゃもう緊張はマックスになりますよ、普通の人間ならば。しかも、独り、自分だけ、誰も助けてくれませんから。

 ハンググライダーは、最初からソロフライトなんです。

 これまた、続く、で失礼します。


Commented by daydreamdriver at 2015-01-16 00:22
初めまして、だ〜いすけと申します。
色々なエキブロ新着を見ていたら、こちらにたどり着きました。
普段知り得ない非日常的貴重な体験談と写真、そして何より無垢な空への憧れが伝わり、一気に全部読ませていただきました。
北海道は札幌に住んでいます。
恐らくご存知とは思いますが、こちらでは滝川市が有名かと。写真が趣味で、何度か飛んでる姿を撮りに行ったことがありますが、滝川は広大な菜の花畑でも有名で、空から見たらどんなに素晴らしいだろう…と思いを馳せたことも。機会があれば是非乗ってみたいですね^_^
これからもブログ楽しみにしています。
Commented by kzkwglider at 2015-01-16 05:55
コメント、ありがとうございます。
駄文を読んで頂いて、恐縮です。
「無垢なあこがれ」、素敵な表現を頂いて、うれしいですが、要は「鳶あたま」なんでしょうね。
札幌にお住まいですか!滝川はもちろん何度も飛んでます。滝川のことも書いてみますね。
今後ともお付き合い頂ければ、幸甚です。
by kzkwglider | 2015-01-15 15:05 | ハンググライダーな空 | Comments(2)

#青空と雲のゆくえ ピュアグライダー・パイロットです。セールプレーンからの空撮写真や飛行記録などをアップしてます。2015年5月に患った大腸穿孔(S状結腸憩室穿孔)によるストマの体験なども。


by kazu
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